化猫はアニメです。アニメというだけで拒絶反応が起きる人もいるでしょうが、このアニメ、見栄えだけ取り繕って面白そうに見せかけ、ストーリー構成をハナから放棄したようなアニメでは決してありません。
『あらすじ』(パッケージより引用)
江戸時代のとある武家屋敷。今まさに当主の孫娘の嫁入りが行われようとしていた。
しかし、いざ輿入れという時、花嫁は無残にも惨殺される。
「これは化猫の仕業だよ」
薬売りの言葉をなぞるように次々と起こる怪死事件。おびえきった人々の前についに化猫が姿を現す。化猫が人々をつけねらう裏には、その武家にまつわる、恐ろしい狂気の出来事があった…。
化猫は映像のよさをフルに利用した作品です。なので細かい設定や理由を登場人物がくどくどと語るということはなく、すべて流れるような映像とその場にふさわしい生きた台詞で構成されています。説明不足といってしまえばおしまいですが、本当に必要な情報だけ選びぬかれたアニメで、三話という短い枠のなかにこめられた情報量は一度見ただけではちょっと消化しきれない。何度も見たくなる作品。
ストーリーについては詳しく言うと見る楽しみがなくなるので触れないけれど、最後は綺麗に終わってるので安心して見てほしい。ただそのラストは十分予測できてしまうオチなので、人によっては「この程度か」と思うかもしれません。ただこの作品のすばらしさはラストにあるのではないです。これも見ればわかる。鳥肌が立つ。
何が正しくて何が悪だったのか、解釈は自由。だって説明がないから。
ただこのアニメ、深夜枠で『ある程度』の表現が許された時間帯でやっていたものなので、時々ちょっとえげつないシーンがあります。ただそのえげつなさがなければ、作品としてのすばらしさがぐんと下がる。そういうアニメ。
あとこのシリーズで四谷怪談と天守物語がありますが、シリーズとはいっても全て別の話、別の作り手の作品です。こっちの二つは暇があったら暇つぶしに見る程度でいい、でも化猫は是非みてほしい。
コメントの投稿